“痛み”(ペイン)から、患者を救うことは多くの疾患において大変重要なものであり、その役割を充分果たすために、正確な診断と適切な治療を進めております。
また、憩いと安らぎの場として“デイルーム”を設け、「患者」と「家族」と「医師」とのコミュニケーションスペースとして利用できる等、「患者」の立場に立った充分な配慮がなされております。
建物:鉄筋コンクリート 地上3階建
敷地面積:6,048㎡
建築面積:1,018.43㎡
延床面積:2,702.53㎡
病床数:50床
全身用CTスキャナー
診断用X線テレビ
外科用X線テレビ
一般X線テレビ
高圧酸素治療装置
超音波診断装置
CTスキャナー
高気圧酸素治療装置
当院のOHP室は鋼鉄製の少しものものしいタンクが1台、部屋の中央に置いてあります。
高気圧酸素治療とは、患者様は2気圧(水深10メートル潜っているのと同じ圧力)のタンクの中で、100%の酸素を吸入しながら1時間半くらい過ごします。
酸素は、血液中のヘモグロビンと結び付いて体中に運ばれるので、通常生活している大気圧下では、ヘモグロビンと結び付くことが出来る量しか体内に取り込めません。しかし、圧力を高くすることによって、ヘモグロビンと結び付いた酸素量の他に、更に血液中の水分や組織の中の水分にまで酸素を溶かし込むことが出来るのです。血管内を覗いて見ると・・・
通常の大気圧下の血管内では…
高気圧酸素治療中の血管内では…
それで、酸素不足から生じる様々な病気を改善しようとするのが高気圧酸素治療です。
2気圧の中で100%の酸素を吸入する・・・という事は、通常の大気圧下で空気を吸っている時の、なんと14倍もの酸素が体内に取り込めることになります。しかし、なんでも多ければいい!と言うことではありません。
酸素にも酸素中毒や、活性酸素の問題などがありますが、当院では、学術的に安全と言われている2気圧での治療を行っています。エステサロンやスポーツ選手達の間で使用されている酸素カプセル(いわゆるベッカムカプセル)は、ほとんどが1.3気圧で、酸素吸入はしないというのとは原理は同じでも大人と赤ちゃん位の差があります。
当院では主に突発性難聴・顔面神経麻痺・末梢循環障害などの患者さんの治療のために年間600~700回の高気圧酸素治療を行っています。
詳しくは医師、看護師にご相談ください。